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特集!まちを楽しむ

雑司が谷周辺の名所・旧跡めぐり

2008/08/28

2008/07/04

その1  歴史、文化が薫る“雑司が谷”散歩を楽しもう!

副都心線「雑司が谷」駅を下車。街に点在する名所・旧跡を散策

 豊島区の名所の一つ、明治通りと目白通りを交差する「千登世橋」。都内でも珍しいこの立体交差の橋の北側に、東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅が誕生した。同駅は、都電荒川線鬼子母神前駅
直下にあたり、出入口には、鬼子母神前駅近くと、目白通りに繋がる所、「千登世橋教育文化センター(雑司が谷地域文化創造館)」の地下と直結した計3カ所を設置。通勤・通学に欠かせない足になるのはもちろん、雑司が谷エリアの人の流れも一段と活発になりそうだ。
 今回は、「雑司が谷」駅を下車して、駅周辺に点在する名所・旧跡をご案内。まずは区内最大の伝統行事「御会式」が開かれる「雑司ヶ谷鬼子母神」を訪ねてみよう。

雑司ヶ谷鬼子母神

境内のイチョウは都内では麻布善福寺、大国魂神社のイチョウに次ぐ3番目の幹周りという
境内のイチョウは都内では麻布善福寺、大国魂神社のイチョウに次ぐ3番目の幹周りという
雑司が谷3-15-20 (MAP A)
雑司が谷駅から徒歩3分

子授け、子育ての神様である子母神をお祀りするお堂。都有形文化財指定の本堂は、寛文4年(1664年)の頃のもので、豊島区内最古の建造物だ。境内にある樹齢600年以上の大公孫樹(おおいちょう)は、「子授け銀杏」といわれ、幹周り8メートル、樹高30メートルの巨樹。

三大副都心を縦断して走る便利で快適な副都心線

クリーンで快適な「雑司が谷」駅。 新しい駅ならではの“ゆったり”とした雰囲気が魅力
クリーンで快適な「雑司が谷」駅。 新しい駅ならではの“ゆったり”とした雰囲気が魅力
池袋駅のとなりに位置する雑司が谷駅。直通で新宿・渋谷を結び、まさに池袋を含めた“三大副都心”を縦断して走る。雑司が谷駅から渋谷駅間の料金が片道190円、この区間の所要時間は各駅停車で13分となる。

「千登世橋教育文化センター(雑司が谷地域文化創造館)」が

(MAP B)

生涯学習や文化活動に気軽に利用できる「雑司が谷地域文化創造館」。3・4Fには体育館や温水プールも。雑司が谷駅出入口と直結し、さらに便利に!
電話:3590-1253

緑多い景色を眺めながらタイムスリップ

閑静な住宅街のなかに現れる雑司が谷の“歴史”スポット

 江戸の面影を残す名所・旧跡が池袋で一番多いといわれる「雑司が谷」エリア。くねくねとした細い道が多い雑司が谷だが、これは昭和7年に暗渠となった“弦巻川”の川筋の名残りだとか。
 街の風情を感じながら、「大鳥神社」「雑司ヶ谷霊園」「豊島区立雑司が谷旧宣教師館」へ。
 豊かな自然に包まれた安らぎのスポットで、雑司が谷の歴史・文化に触れてみよう。

大鳥神社

緑に囲まれた境内。癒しのひとときを
緑に囲まれた境内。癒しのひとときを
雑司が谷3-20-14  (MAP C)
雑司が谷駅から徒歩3分

正徳2年(1712)、鷺明神の名で祀られたのが大鳥神社のはじまり。雑司が谷、南池袋などの氏神様として親しまれ、厄病除けの神として尊崇されている。江戸時代から続いている11月の酉(とり)の日に、「酉の市」を開催。飾り物の熊の手が縁起ものとして販売され、露店やお囃子、民謡、舞踊などの催しが行われる。

雑司ケ谷霊園

「御鷹部屋の松」。江戸時代には霊園北側部分に、将軍が狩りの時に使う鷹の飼育場所「御鷹部屋」があった
「御鷹部屋の松」。江戸時代には霊園北側部分に、将軍が狩りの時に使う鷹の飼育場所「御鷹部屋」があった
南池袋4-25 (MAP D)
雑司が谷駅から徒歩10分

開設は明治5年(1872)。霊園になる前は「御鷹部屋」があった場所で、その南側一帯には、雑司ヶ谷村の農家が点在していた。墓域の間に並んだ大きな樹木は、22軒の農家の屋敷林や庭木だったという。
霊園には、夏目漱石をはじめ小泉八雲、竹久夢二、永井荷風、ラファエル・ケーベルといった著名人が多く眠る。

豊島区立雑司が谷旧宣教師館

庭にはベンチがあり、四季折々の草花に出会えるのも魅力
庭にはベンチがあり、四季折々の草花に出会えるのも魅力
雑司が谷1-25-5 (MAP E)
雑司が谷駅から徒歩10分

明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが居宅として建てたもので、区内に現存する最古の近代木造洋風建築。昨年築100年を迎え、その記念としてマッケーレブが愛用したベッドが、2F書斎に里帰りした。建物は都の有形文化財で、細部にカーペンターゴシック様式のデザインが施されている。
開館時間 9:00~16:30 
休 館 日 月曜日、第3日曜日、祝日の翌日
入 館 料 無料
問い合わせ: 3985-4081

雑司が谷で見つけたフクロウモニュメント

オリナスふくろうの杜
雑司が谷小学校跡地に建てられた複合施設。
入り口付近の“みみずく”がお出迎え。
オリナスふくろうの杜
雑司が谷小学校跡地に建てられた複合施設。
入り口付近の“みみずく”がお出迎え。
雑司が谷みみずく公園
鬼子母神のとなりにある、区民の憩いの場。入り口の“みみずく像”が目印。
雑司が谷みみずく公園
鬼子母神のとなりにある、区民の憩いの場。入り口の“みみずく像”が目印。
鬼子母神境内
境内には「みみずく」のベンチが あり、その横にもかわいらしい 「みみずく」の姿が。参拝帰りの ひと休みに、ベンチに座って のんびり気分を味わおう。
鬼子母神境内
境内には「みみずく」のベンチが あり、その横にもかわいらしい 「みみずく」の姿が。参拝帰りの ひと休みに、ベンチに座って のんびり気分を味わおう。
法明寺 参道脇
法明寺の参道脇にも、個性あふれる“みみずく”マークを 発見。
法明寺 参道脇
法明寺の参道脇にも、個性あふれる“みみずく”マークを 発見。

散歩の途中に立ち寄りたい“くつろぎ”の空間

雑司が谷で“芸術”に触れる心安らぐ癒しのスポット

雑司ケ谷音楽堂

雑司が谷2-17-12 (MAP F)
雑司が谷駅から徒歩15分

雑司が谷駅から徒歩約5分の閑静な住宅街に佇む小さな音楽サロン。コンサートは「クラシック」のみで、総面積70、天井高5.5mの音響空間が魅力。ステージがないため、演奏者との距離が近く、贅沢に音楽に酔いしれることができる。クラシック好きな人はもちろん、初心者でも気軽に鑑賞できるアットホームな雰囲気がうれしい。
コンサートは予約が必要 予約TEL:5960-4515
ホームページ:http://www.zoshigayaongakudo.com
まるで教会のような落ち着いた雰囲気のホール
まるで教会のような落ち着いた雰囲気のホール
2階席もある客席。コンサートによっては、ワインやティーサービスが付いたものもあり、演奏者と直接触れあえる機会も多い
2階席もある客席。コンサートによっては、ワインやティーサービスが付いたものもあり、演奏者と直接触れあえる機会も多い

切手の博物館

目白1-4-23 (MAP G)
雑司が谷駅から徒歩15分

30万種の世界各国の切手を所蔵する博物館。7月5日からは、世界の国々の伝統文化を800点余りの切手で紹介する「切手珍国博覧会」を開催。下の切手は、南太平洋の島国、バヌアツ共和国の伝統儀式をテーマに発行した切手。そこにはやぐらの頂上から足に蔦をつけて飛び降り、勇気ある成年男子であることを示す奇習が描かれている。この切手から近年、スリルを味わうアトラクションとして人気の「バンジージャンプ」のルーツが、バヌアツの伝統儀式であると知ることができる。切手を通して世界各国の独特な文化に触れてみてはいかが。
バヌアツ共和国の伝統儀式をテーマに、2003年に発行した切手
バヌアツ共和国の伝統儀式をテーマに、2003年に発行した切手
雑司が谷駅からも徒歩圏内の「切手の博物館」。散策の途中に立ち寄りたい
雑司が谷駅からも徒歩圏内の「切手の博物館」。散策の途中に立ち寄りたい
◇ 特別展「切手珍国博覧会展」 ◇
会期 7月5日(土)~9月28日(日)※月曜休館
開館時間 10:30~17:00
会場 切手の博物館1F展示室
入場料金 大人200円、小中学生100円 ※毎月23日「ふみの日」無料 
問い合わせ 5951-3331

この情報の出典 「まるごと池袋マガジン 池袋15’」