地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、練馬区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

練馬区の地域情報サイト「まいぷれ」

特集!まちを楽しむ

小江戸を彩る川越まつり

2008/08/27

昨年9月、豊島区観光協会と小江戸川越観光協会が姉妹提携し、新たな交流がスタート。 この秋、豪華絢爛な「川越まつり」を観に出かけよう。

2006年10月14日(土)・15日(日)開催
取材協力/川越市役所・川越まつり会館・小江戸川越観光協会
 池袋駅から東武東上線で約30分、江戸文化の情緒を残す風情たっぷりの街、 川越。小江戸とも称されるこの町の最大のイベント は、なんといっても豪華絢爛 な山車が数多く登場する「川越まつり」だ。川越まつりは、昨年2月に国の重要無形民俗文化財に指定。由緒ある山車も、県や市の指定文化財となっている。  
 初日の見どころは、14時に8台の山車が川越市役所に集合する「市役所前の山車揃い」。その後、蔵造りが建ち並ぶ一番街(地図5P)を巡行する「山車行列」が行われる。山車の最上部に飾られている、神を現した人形をせり出して蔵造りの町並み を練り歩く様子は、 まるで錦絵のようだ。また、 18時から繰り広げられる 「宵山」も見逃せない。
 提灯の光で華麗に彩られた山車が見どころで、お囃子が祭りに華を添える。ライトアップされた「時の鐘」付近で鑑賞するのがおすすめだ。2日目の注目は 18時半から行われる「曳っかわせ」。交差点で、山車どうしが出会うとお互い正面を向き合って囃子の打ち合いをする。そのとき山車が回転する光景を見ることができる。迫力のシーンに観衆から声援が飛びかい、祭りは一気に最高潮に達するのだ。
市役所前の山車揃い
市役所前の山車揃い
宵山
宵山
山車行列
山車行列
曳っかわせ
曳っかわせ
 山車は、町名または人形名で呼ばれている。形式は「江戸型山車」で、ハンドルやブレーキはない。山車の主題になっている人形は、羅陵王や弁慶、浦島太郎など歴史、民話から題材を取り入れたものが多い。また「囃子」も山車と同じく個性豊か。舞台ではオカメやヒョットコの面を付けて踊るものもあるので、それぞれ見比べてみよう。
 川越まつりは、もともと氷川神社の例大祭で、川越城主松平伊豆守信綱が祭礼用具を寄進したことに始まる。しだいに江戸の山王祭、神田祭の様式を取り入れながら変遷を重ね、350年にわたって受け継がれてきた。文政9年(1826)の氷川祭礼絵巻には、山車や踊り屋台など現在の原点となる光景が描かれている。東京の祭礼の主役が山車から神輿に変わってしまった今、山車から衣裳まですべてに江戸流を伝える「川越まつり」は大変貴重なもの。江戸時代に思いを馳せて祭りを楽しんではいかが。
埼玉りそな銀行川越支店
埼玉りそな銀行川越支店
時の鐘
時の鐘
大沢家住宅
大沢家住宅
子屋横丁
子屋横丁
川越城本丸御殿
川越城本丸御殿
喜多院
喜多院

この情報の出典 「まるごと池袋マガジン 池袋15’」