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AUTOMATA

人類の終焉、人工知能の時代が始まる

2016年3月5日(土)新宿ピカデリー他 全国ロードショー<br>(C)2013 AUTOMATA PRODCUTIONS, INC.
2016年3月5日(土)新宿ピカデリー他 全国ロードショー
(C)2013 AUTOMATA PRODCUTIONS, INC.
AUTOMATA オートマタ

出演:アントニオ・バンデラス、ビアギッテ・ヨート・スレンセン、ディラン・マクダーモット、メラニー・グリフィス

監督・脚本:ガベ・イバニェス
製作:レス・ウェルドン

作品紹介

2044年、太陽風の増加により砂漠化が進んだ地球。
生き残った人類はわずか、2100万人。
存亡の危機の中、生き残りをかけて、人型ロボット・ピルグリム7000型<オートマタ>を開発した。

|制御機能1|生命体に危害を加えてはいけない
|制御機能2|ロボット自身で、修理・修繕をしてはいけない

二つのルールが組み込まれた人工知能(A.I.)搭載のオートマタが共存する社会。
砂漠化を防ぐ防御壁の建設など、人間に代わる労働力として、オートマタは必要不可欠となっていた。
その状況下、この絶対破ってはいけないルールが破られた。
オートマタが改造されたのだ!
混沌とした世の中で、ロボットの心が覚醒し、その一方で人間のモラルが崩壊していく…。
SF界の巨匠、アシモフから着想を得た斬新なストーリーは絵空事ではない、
現実に起こりうる世界として、すでにA.I.の禁断領域に足を踏み入れた我々に驚きと恐怖をもたらす!
アントニオ・バンデラス主演の近未来リアルスリラー

ストーリー

2044年、太陽風の増加により砂漠化が進んだ地球。人類存亡の危機の中、「1.生命体に危害を加えてはいけない」「2.ロボット自身で、修理・修繕をしてはけない」というルールが組み込まれた人工知能搭載ロボット“オートマタ”は人間に代わる労働力として必要不可欠となっていた。しかし、オートマタを管理するジャックは、絶対に変更不可能とされていたルールが破られたことを知る。その真実に辿り着いた時、人類の繁栄は終焉を迎え、人工知能の時代が始まる…。

みどころ

この物語は、未来か、空想か。

ペット型ロボット、お掃除ロボット、人型対話ロボットと、最近は次々と新しいテクノロジーが開発されている。そんな時代に、人類の終焉と人工知能の時代のはじまりを描いた作品が、本作『AUTOMATA』だ。

舞台は2044年。「人類の技術の発達により、人知を超える知能が生まれる地点」をさす技術的特異点というこれまで多くの映画制作者たちを魅了してきた概念をテーマに、およそ30年後の未来を舞台とし、人工知能(AI)の持つ危険性を独特の世界観で描いた。人工知能を持ったロボットが開発されている現在だからこそ、奇妙な説得力を持った世界観に感じ、未来への不安を感じてしまう。

物語序盤ではただの機械にしか見えなかったオートマタがだんだんと人間味を帯びてくることに、この作品の恐ろしさがあるように思えた。物語終盤でオートマタの秘密が明かされたとき、30年後の未来に対するどうしようもない不安感が襲ってくる。ラストシーンでオートマタのするある行為が、近代アートのような美しさと人類の未来への警鐘を鳴らしているようで恐ろしい。

ストーリーが展開するにつれて、機械が機械に見えなくなってくる。SF作品であるとわかっていても、30年後の世界が不安になってしまう。まぎれもなく現在進行形で近づいてくる未来は、もっと明るいことを望みたい。

Text by EISUKE