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特集!まちを楽しむ

第3回モンパルナス西口まちかど回遊美術館

2008/08/28

2008/08/02

7月24日(木)~8月6日(水)に池袋周辺の40会場で開催

日本を代表するアートの巨匠たちが暮らし、「池袋モンパルバス」と名づけられた池袋周辺のアトリエ村。今年もこの地で、「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」が開催される。この夏、レンタルサイクルを利用してアートめぐりを楽しもう。
旧江戸川乱歩邸土蔵内観
旧江戸川乱歩邸土蔵内観
区立熊谷守一美術館
区立熊谷守一美術館
アトリエ村模型
(区立郷土資料館)
アトリエ村模型
(区立郷土資料館)
「はたはたワークショップ」の制作風景
「はたはたワークショップ」の制作風景
今年3月にプレイベントとして開催された「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」。
いよいよ7月に本イベントを迎え、開催にあたって実行委員会の山口泰弘さんに話を聞きました。
実行委員長
山口泰弘さん
実行委員長
山口泰弘さん
 昭和初頭から戦後にかけて池袋近辺に出現した「アトリエ付き借家」。若い芸術家が住み、これらの集落は、「すずめが丘アトリエ村」(要町1丁目)、「つつじが丘アトリエ村」(千早2丁目)、「さくらが丘パルテノン」(長崎2丁目)と名付けられ、当時100軒以上が軒を連ねていたという。
「この一帯に、熊谷守一、寺田政明、佐田勝、峯孝など日本を代表する芸術の巨匠たちが住み、昼夜作品づくりに励んでいました。いつしかここは、パリの芸術地区、モンパルナスにちなみ『池袋モンパルナス』と呼ばれるようになったのです」と話すのは、新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館実行委員長の山口泰弘さん。「この回遊美術館は、モンパルナスの精神・活動を後世に伝えるためにスタートしたイベントです。各会場で多彩な展覧会が開かれ、期間中は池袋の街全体が“美術館”になります。この機会に池袋で暮らした芸術家に思いを馳せて、アートめぐりをお楽しみください」

◇ オープニングイベント ◇

ゲストを迎え、回遊美術館の見どころを語る「トークショー」など、楽しいイベントがいっぱい。
日 時 : 7月24日(木)13:00より開催
ゲストを迎え、高野区長と“池袋モンパルナス”を楽しく語るトークショーや、TBSディレクター『ツーキニスト』の疋田智氏による「自転車の素敵な乗り方」のトークショーなど開催。
会場など詳細は下記ホームページで確認を。
〈詳細ホームページ〉http://www.npo-zephyr.jp/

レンタル自転車で、池袋モンパルナス巡りを楽しもう

レンタル期間 7月25日(金)8月6日(水) 貸出時間 10:00~16:00(返却17:00まで)
期間中、素敵な自転車に乗って、「回遊美術館」めぐりを楽しんではいかが。
レンタル方法は下記。
<貸出・返却場所/池袋西口公園>
レンタル方法/当日受付。身分を証明するもの(免許書、健康保険証等)を持参。
台数/10台(車両提供:ミヤタ自転車)  レンタル料/1時間あたり100円
池袋モンパルナスの中心的存在であった画家、寺田政明と佐田勝。期間中は、二人の独特の世界に触れられる特別展をはじめ、数々の巨匠の作品を堪能できる展開会が続々登場。お楽しみに!



 豊島区長崎仲町に住み、芸術家たちの面倒みのよい兄貴分的存在であったといわれる寺田政明。そして戦前よりアトリエ村界隈に住み、創作活動に励んだ佐田勝。期間中は、二人の貴重な作品が観賞できる特別展をはじめ、巨匠の作品に出会える展覧会が多く開催される。
今ではすっかり姿を消してしまったアトリエ村だが、確かに芸術家たちが足跡を残したこのエリア。作品のみならず、作家の活動や生きざま、人物像に迫る展示もお見逃しなく。

花や風景をモチーフにした佐田勝の神秘的な油絵・ガラス絵を展示

百合の花
百合の花
 区立熊谷守一美術館の近くにアトリエがあった佐田勝(さたかつ)。
 花や風景をモチーフにしたガラス絵は独特で、「遺作展」をはじめ過去に何度か、同館のギャラリーで個展を開いたことも。また、同館1Fのカフェ榧には、外出の行き帰りによく立ち寄っていたという。期間中は、佐田勝の神秘的な世界に触れられる「油絵」と「ガラス絵」を展示。
ミズバショウ
ミズバショウ
はまゆう
はまゆう
佐田勝  Sata Katsu (1914-1993)
1914年長崎県生まれ。1939年東京美術学校卒。同年、福沢一郎、滝口修三を顧問にして新浪漫派を結成。1947年自由美術家協会会員となる。1959年に退会し、翌年美術グループ同時代を結成。日本国際美術展、日本現代美術展、国際形象展などにも出品。ガラス絵でも知られ、日本ガラス絵協会会員。戦前よりアトリエ村界隈に住み、戦後の住所は豊島区千早町。
豊島区立熊谷守一美術館
熊谷榧館長
豊島区立熊谷守一美術館
熊谷榧館長
担当者よりメッセージ
ご遺族の佐田貞子さんにご協力いただき実現しました。

豊島区立熊谷守一美術館 3Fギャラリー
 豊島区千早2-27-6 
 電話:3957-3779
 営業時間:10:30~17:30
  (最終日8月10日は16:00まで)
 定休日:月曜日
 料金:3Fギャラリーは入場無料
常設展示・熊谷守一の作品もお見逃しなく!
豊島区千早を晩年の住処とし、数々の作品を世に残した巨匠・熊谷守一。同館1・2Fの常設展示では、熊谷守一の油絵・書・墨絵を展示している。
 常設展示入場料/一般:500円・学生:300円・小人100円

ミステリアスな「土蔵」と旧乱歩邸応接間が一般公開

 『怪人二十面相』や『少年探偵団』シリーズなど数々の名作を残したミステリー作家・江戸川乱歩は、1934年(昭和9年)に豊島区に移住。1965年(昭和40年)、70歳で死去するまで暮らしていた。
 現在は立教大学が所有し、乱歩の活動を後世に伝えている。会期中は、区の有形文化財であり“幻影城”の面影そのままの「土蔵」と旧乱歩邸応接間を公開。
書庫として使われた土蔵は、数万点を越える貴重な資料が収蔵されている
書庫として使われた土蔵は、数万点を越える貴重な資料が収蔵されている
土蔵の外観は2004年に改
土蔵の外観は2004年に改
土蔵2階には、主に乱歩所有のコレクションを収蔵
土蔵2階には、主に乱歩所有のコレクションを収蔵
貴重なコレクション
貴重なコレクション
江戸川乱歩  Edogawa Ranpo (1894-1965)
1894年三重県に生まれ、名古屋で育つ。1923年、『二銭銅貨』が雑誌『新青年』に掲載されてデビュー。『D坂の殺人事件』『人間椅子』『パノラマ島奇譚』『黄金仮面』『黒蜥蜴』など執筆。1936年からは『怪人二十面相』を少年倶楽部に連載。豊島区に移住したのは1934年。1957年より雑誌『宝石』の編集に携わる。1963年、日本推理作家協会の理事長に就任。
落合教幸さん
落合教幸さん
担当者よりメッセージ
応接間にある乱歩の 肖像画は、本の挿絵を 担当した画家が描いたものです。

旧江戸川乱歩邸
 豊島区西池袋3-34-1
 電話:3985-4641
 営業時間:会期中10:30~16:00
 料金:入場無料
 ※資料閲覧には事前予約が必要

池袋モンパルナスの画家が描いた池袋周辺の風景画を公開

 もとは絵の具やさんで、アトリエ村に住む画家たちに絵の具を販売。そのためご主人の五十嵐さんは画家たちとの親交が深く、彼らの作品を紹介しようと1996年に同ギャラリーをオープンした。
 会期中は、久保一雄、吉井忠、春日部たすくなど、池袋モンパルナスの画家が描いた池袋周辺の風景画を展示する。
「桜ヶ丘パルテノン」
桐野江節雄 油彩10号
「桜ヶ丘パルテノン」
桐野江節雄 油彩10号
「牛小屋風景」
久保一雄 油彩8号
「牛小屋風景」
久保一雄 油彩8号
五十嵐健市店主
五十嵐健市店主
担当者よりメッセージ
当画廊の池袋モンパルナス展は10回目を迎えます。ゆっくりご鑑賞ください。

ギャラリーいがらし
 豊島区長崎1-8-13
   (西武池袋線椎名町駅北口徒歩1分)
 電話:3973-74801
 営業時間:11:00~18:00
 料金:入場無料※会期中無休

日本を代表する彫刻家、峯孝の貴重な作品を展示

彫刻家・峯孝が実際に制作に使っていたアトリエを公開。ブロンズ、石膏、テラコッタなど約700点の彫刻が展示されている。試作や原型を含む貴重な作品群を一挙に見られるのはここだけ。
「プリマベラ(春)」(1972年)
「プリマベラ(春)」(1972年)
「イカロス」(1974年)のブロンズ像 
「イカロス」(1974年)のブロンズ像 
峯孝作品展示館
豊島区千早2-30-17
 (東京メトロ有楽町線千川駅より徒歩5分)
電話:3957-4951
開演時間:8月2日(土)と毎週日曜日の
  11:00~16:00に開館
料金:入場無料

「第3回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の総合案内所を利用しよう!

東京芸術劇場1Fに設置
期間中、同イベントの地図付きパンフレットを東京芸術劇場1F(池袋西口)にて配布。また、巡り方や会場までのアクセスなど、わからないことがあったらここで尋ねよう。
   受付:7月24日~8月6日の10:00~16:00

[共催]NPO法人ゼファー池袋まちづくり・立教大学・東武百貨店・豊島区・創形美術学校・東武ホープセンター・メトロポリタンプラザ・マルイシティ池袋・ビックカメラ・ホテルメトロポリタン・東京芸術劇場・東京メトロ・(財)としま未来文化財団・池袋西口商店街連合会・池袋西地区開発委員会・東武鉄道
[協賛]東京商工会議所豊島支部・豊島区商店街連合会・豊島区観光協会・豊島法人会・豊島産業協会・豊島立教会・豊島区第三地区15町会・池袋消防署・東京池袋西ロータリークラブ・山元・京北自動車交通・みらい館大明・ミヤタ自転車

区民による作品展&池袋ゆかりの企画展

まちかどこども美術館

「私の好きな乗り物」をテーマに、子どもたちの作品を展示。
会場は東京メトロ副都心線池袋駅コンコース、池袋消防署、東京芸術劇場、メトロポリタンプラザ8F
会期:7/24~8/6

池袋西口地区の商店街またはワークッショップ展街

子どもから大人までの参加者が、大きな旗に描いた「虹」。
池袋西口地区の商店街に展示される。
会期:7/24~8/6

収蔵資料展「描かれた風景、写された時代、遺された記憶」 豊島区郷土資料館

池袋モンパルナスに居住した画家の作品や、空襲体験者が描いた絵画などを展示。
開演時間:9:00~16:30 
定休日:月・祝・第3日曜日、7/22・9/16  料金:無料
会期:~10/5(日)

この情報の出典 「まるごと池袋マガジン 池袋15’」